IFRSを解く
IFRS Certificate試験例題
IFRS Certificate試験(旧:IFRS検定)のサンプル問題を3問掲載しています。
IFRSの試験に興味がある方は、是非解いてみてください
例題(1)
有形固定資産(難易度…★2)
Agena 社は9 月30 日を会計年度末としている。Agena 社は20x1 年3 月31 日に、研磨機をCU42,500 で取得し、定額法で1 年につき25%で償却する。そして、取得した年は通年分の減価償却費を計上する。
20x2 年10 月1 日に、研磨機の効率性を改善するため、CU8,500 が使われた。それにより、その研磨機の残りの年数にわたって、経済的便益の流入が増加する。
IAS 第16 号「有形固定資産」によると、20x3 年9 月30 日の会計年度末の包括利益計算書にいくらの減価償却費が含まれるべきか。
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正解:a
<問題解説>
IAS16 によると、取得原価の総額に対して、重要な構成要素は、個別に減価償却しなければならない。
従って、当初購入した機械及び改善に費やした費用のそれぞれの20x3 年度における減価償却額は以下の通り。
従来の機械:CU42,500÷4 年=CU10,625
改善に費やした費用:CU8,500÷2 年=CU4,250
CU10,625+CU4,250= CU14,875
正解はa。
例題(2)
引当金、偶発負債及び偶発資産(難易度…★3)
Silktail 社は現在、損害を与えられたとして訴訟を起こされている。20x1 年度財務諸表作成時において経営陣は、敗訴した場合に負う債務(信頼性をもった見積りである)の決済のために、経済的便益をもつ資源の流出の可能性はほとんど無いと判断した。
20x2 年度財務諸表作成時に経営陣は、債務の決済のために経済的便益をもつ資源の流出の可能性はあると判断した。
20x3 年度財務諸表作成時には、債務の決済のために経済的便益をもつ資源の流出の可能性が高いと判断した。
20x4 年度の財務諸表では、当該債務の決済が確定した。当該債務は、20x5 年度会計期間に支払われた。
IAS 第37 号「引当金、偶発負債及び偶発資産」によると、どの年度末の財務諸表で引当金を認識すべきであるか。
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正解:c
<問題解説>
IAS37 によると、引当金は、次の場合に認識されなければならない。
a) 企業が過去の事象の結果として現在の債務( 法的又は推定的) を有しており;
b) 当該債務を決済するために経済的便益をもつ資源の流出が必要となる可能性が高く(probable); かつ
c) 当該債務の金額について信頼できる見積りができる場合。
これらの条件が満たされない場合には、引当金を認識してはならない。
Silktail 社は損害に対して訴訟をおこされ、損害が20x1 年に信頼性をもって見積られているので20x1 年にa)c) の条件は満たされている。
b) の「可能性が高い」の条件に当てはまるのは20x3 年の財務諸表である。20x2 年の時点においては、債務の決済の可能性がまだ「可能性がある(possible)」であったため、引当金を認識することができない。
よって、引当金を認識するのは20x3 年の財務諸表である。
正解はc。
例題(3)
金融商品(難易度…★3)
Grovemet 社は、市場価格CU32 で金融資産を取得した。仲介人の手数料CU2 はこの取引に関連して発生した。
IFRS 第9 号「金融商品」によると、もしその金融資産が純損益を通じて公正価値で測定される金融資産として、または、その他の包括利益を通じて公正価値で測定する金融資産として分類されるならば、当初に認識されるべき金額はいくらか。
| 選択肢 | 純損益を通じて公正価値で測定される金融資産 | その他の包括利益を通じて測定される金融資産 |
|---|---|---|
| a. | CU34 | CU32 |
| b. | CU32 | CU32 |
| c. | CU32 | CU34 |
| d. | CU34 | CU34 |
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正解:c
<問題解説>
IFRS 第9 号によると、当初認識時に、企業は、金融資産又は金融負債を公正価値で測定しなければならない。純損益を通じて公正価値で測定するものではない金融資産又は金融負債の場合には、金融資産の取得又は金融負債の発行に直接起因する取引コストを加算又は減算する。
従って、純損益を通じて公正価値で測定される場合:CU32 その他の包括利益を通じて公正価値で測定される場合:CU32+CU2=CU34
正解はc。
